6月22日、島根県議会6月定例会は総務、文教厚生、農水商工、建設環境の4常任委員会が開催されました。文教厚生委員会(田中明美委員長)では、令和2年度島根県一般会計補正予算(第1号)などの専決7件と令和2年度島根県一般会計補正予算(第3号)など予算案2件の審査と新型コロナウイルス感染対策の状況および教育委員会、健康福祉部、病院局に関わる行政報告を聴取しました。教育委員会からは「公立学校の県外入学者の推移」「日本遺産の認定」などの報告があり、本年度の県外からの県内高校への入学者数は199人で、国の史跡となっている益田市の七尾城跡や医光寺庭園などの中世遺跡群と大田市の石見銀山や小豆原埋没林など三瓶山周辺の火山遺構群が島根県としては6,7番目の日本遺産(全国で104か所)に指定されたことが明らかにされました。健康福祉部では「周産期医療提供体制の見直し」「合計特殊出生率」「障がい者就労施設からの公共調達」「障がい福祉サービス事業者の指定取り消し」「県立中央病院の受診(入院)患者動向」などの報告があり、令和元年度の島根県における合計特殊出生率は全国3位の1.68(前年は1.74)で、出生数は4,594人(4,887人)となったことや新型コロナウイルス感染症による受診控えによって県立中央病院の3~5月の外来・入院収入が約339,300千円の減となったことが明らかにされました。6月1日に感染症担当となった田原健康福祉部参事は「新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスに比べて変異性は低いが、南米や南アジア、中東地域で感染拡大が継続しており、東京での感染状況を注視している。島根県としては、当面、高齢者施設でのクラスター防止とPCRや抗原検査などの検診体制拡充に重点をおいた対策を執る」とし、「県民の皆様には『接触防止;距離の確保』『飛沫防止;マスクの着用』『侵入防止;手洗い・うがいの励行』の『感染予防3原則の徹底』を呼びかけたい」と述べました。