新型コロナウィルスの感染が東京都内を中心に拡大傾向にあり、先週末には都内はもとより、隣接する千葉、埼玉、山梨、神奈川の知事が往来自粛を呼びかける異例の事態となりましたが、昨日は、コメディアンの志村けんさんがコロナウィルスによる肺炎で急逝するなど、感染が収まる気配はありません。大阪市ではライブハウスで、東京都や大分県では病院、千葉県では障がい者の支援施設でクラスター感染が報告されましたが、京都市では卒業旅行で海外に渡航した大学生が検疫をスルーして帰国し、卒業イベントで接触した参加者によって感染が全国に及んだ例や海外からの帰国者がPCR検査を拒否した上、保健所の待機要請を無視して外出しているなどは「自由」の意味をはき違えている「極めて幼稚な所作」です。クラスター感染が拡大すれば、中国·武漢やイタリア、アメリカ·ニューヨークのような医療崩壊によって社会機能がマヒし、結果として自らに跳ね返ってくることは必至です。ところで、日本の株式市場はヨーロッパとともに新型コロナウィルスの感染拡大によって大きく下落していますが、アメリカでは一時的には下落したものの、ほとんどもとの水準に戻りつつあり、独歩高と言っても良い状況です。しばらく続いてきた通貨の量的緩和によって実態経済の数倍に膨張しているマネー市場が制御不能に陥る寸前と見るエコノミストも出現しており、理性を超えた我欲の支配する社会の終焉近しを予感させます。