3月24日、出雲市平田町にある宇美神社(河瀬直明宮司)で新型コロナウィルスの退散祈願が執り行われました。平田町では毎年7月21日の平田天満宮祭に「おたび」とする御神幸が行われ、順路となる街角に「一式飾」を飾ります。これは、今からおよそ270年ほど前の宝暦2年に平田地域に疫病が流行した際、「布都御魂神」を主祭神とする宇美神社から天神による御神幸で疫病を退散させたと伝えられ、230年ほど前の寛政5年に桔梗屋十兵衛が地域の安寧を願い、茶器一式で大黒天を奉納し、天神の御神幸を勧進して、以後、恒例行事となったと伝えられています。こうした故事に倣い、今回、平田一式飾保存会(大島治会長)が陶器一式で「事解男神」の一式飾を宇美神社に奉納し、新型コロナウィルスの退散祈願を主齋したものです。この日の神事には、長岡出雲市長や大谷平田商工会議所会頭、今岡出雲市観光協会会長など30名余が参列し、河瀬宮司から手渡された「縁切り札」に「疫病退散」「新型コロナウィルス退散」などの文字を書き、息を吹きかけて木札を割り、願札を宇美神社に奉納しました。いま、新型コロナウィルスの感染が全世界におよび、IOCは東京オリンピック、パラリンピックの延期を決めたと報道されるに至って、地域経済や住民生活を不安に陥れているだけに、1日も早い感染収束が待たれるところです。