1月22日、出雲商工会館で出雲地区経営者団体協議会(会長;三吉庸善出雲商工会議所会頭)の令和2年新春講演会が開催され、出雲、平田、簸川、飯南の各商工会議所、商工会の役員など約120人が参加しました。会長の三吉出雲商工会議所会頭は、「今年は暖冬で季節商品の販売等に異変が生じ、また、年明けのアメリカ・イランの情勢など極めて不安定な状況もあるが、御代変わりの新しい時代にふさわしい明るい年となることを期待している。」と挨拶しました。新春講演会で講演した石丸文男山陰合同銀行頭取は、「世界経済は米中の貿易摩擦が一服した刹那、アメリカとイランの衝突が生じる年明けとなった。日銀は、昨日の政策決定会合でゼロ金利政策の継続を選択したが、金融政策による景気対策は限界点にあり、東京五輪後の経済減速の不安は払拭できない」と述べ、山陰経済の活性化には「インバウンドなどに伸びしろのある観光や全国的な強みのある金属産業への投資拡大と情報系産業の新規立地が不可欠で、高齢者人口の減少という新たな事態に対処するための人材確保が課題となる」との見解を示しました。