令和2年の年頭にあたり、県民の皆様のご多幸をお祈り申し上げます。今年は小生が地方政界に身をおくようになって30年目となります。最年少の若者も還暦を過ぎたベテランとなりました。父が生前に「お前も年を取ればわかる」とよく言っていましたが、頭髪が薄くなり、視力が衰え、足腰が痛み、体力の低下を実感するようになると、見えていなかったものが見えるようになるのは真実だと思います。道元禅師の正法眼蔵に「愛語能く廻天の力あることを学すべきなり」「愛語は愛心よりおこる 愛心は慈心を種子とせり」とあります。これは「愛のある言葉は人生を根底から変える力がある」「愛語は心から相手を思う心から生まれるもので、それは慈しみの心、つまり自分そのものと思う心が大本である」という意で、相手の立場を自分に置き換え、真心を尽くして発した言葉は大きな力になるという教えです。言葉は政治家の力量そのものであり、五識を磨き、ものごとの本質を見極める努力を尽くすことが本分としてきましたが、齢六四にして、『愛語能く人を生かす』ということを付加した生き方を心がける年にしたいものです。