今年の始りに「変」すなわち、大きく変わる年にしたいと言う所感を書きました。県政では溝口知事から丸山知事への交代があり、県議会の構成も世代交代や知事選後の保守系会派の分裂、また、自民党県連の機能不全長期化など、予期せざることも生じました。小生は春の県議選で5選を果たさせていただき、引き続き、地方政界に身を置くことになりました。4人の子がすべて結婚して子を生し、親としての務めを終えさせていただきましたが、そこは齢八八の年でもあり、腰痛に悩まされて腰椎手術を受け、辛うじて自宅で年末を迎える浮沈の大きな1年でもありました。

 「島根創生」を掲げ、『人口減少に打ち克つ』とする知事の言葉とは裏腹に、島根県は年間5,000人の人口減少が続く極めて厳しい状況にあり、離島、海岸、中山間地域などの集落の多くが消滅の危機に瀕しています。県議会で、中山間地域・離島振興特別委員長として小生に与えられた役割は「前例や法令の枠を超えた、斬新かつ実効性のある取り組みの提言」であり、言い換えれば、「『できない』から『どうすればできるか』」への思考転換ですが、まだまだ、道半ばと言うより、歩みを始めたばかりで、来る年に、しっかりとした道筋を見つけなければと思っています。

 この1年、皆様から頂きましたご高誼に心から感謝を申し上げますとともに、変わらぬご叱正と来る年が県民の皆様にとりまして良き年となることをお祈り申し上げます。