出雲市の宍道湖西岸地域に広がる連坦地は江戸時代に開発された水田地域ですが、地下水位が高く水稲の栽培には適しているものの園芸作物への転換が難しいとされてきました。平成30年国営緊急農地再編整備事業の採択を受け、区画整理と農業用用排水路を一体的に整備し、耕作放棄地を含めた農地の土地利用を計画的に再編し、担い手への農地の利用集積を進めるとともに湛水被害を解消して収益性高い作物の生産を目指して、宍道湖西岸サポートセンターが設置され、現在、島根県の出雲農業普及部、JA島根大学、農業機械メーカーなどによって「出雲産小豆」の産地化に向けた試験栽培が進められています。11月24日、1.3haの圃場に今年の7月に植え付けられて実ったLLクラスの小豆が丸山達也知事が操縦する大型の専用コンバインによって刈り取りされました。出雲農業普及部によると地下灌漑方式による土地改良によって小豆生産の採算牲は十分で、取引先の確保により事業が完了する令和11年には140haの作付けで200tを超える生産をめざしているとのことです。