出雲地方では旧暦の十月を「神在月」と呼びますが、旧暦の10月10日(今年は11月6日)の夜、稲佐の浜でお迎えした全国の八百万の神々は、出雲大社で7日間の国家安泰、五穀豊穣、縁結び等の「神議」を経て、佐太神社や日御碕神社など出雲地域のお社をお廻りになった後の旧暦の10月26日(11月22日)、出雲市斐川町の万九千神社で「神等去出祭」が執り行われ、神々はそれぞれのお国に向けてお立ち(お還り)になり、今年の神在神事が終了しました。例年、この時期は「まんくせんさん荒れ」と称する北西の強風が吹き荒れ、冬の訪れを感じることが多いのですが、この日は満天の星空で、翌11月23日、出雲大社で執り行われた秋の収穫に神恩感謝を捧げ、来年の五穀豊穣を祈念する「献穀祭」も雲ひとつない快晴の下で斎行されました。出雲大社の献穀祭は、2月の祈穀祭、5月の大祭礼に並ぶ三大祭式で、ご本殿前には全国各地から奉納された新穀が積み上げられ、千家宮司が大国主大神に秋の豊かな実りへの感謝の祝詞を奏上し、玉垣内で祭儀に参列した島根県知事(代理;鈴木農林水産部長)やJAの役員、献穀者代表など玉串拝礼を行いました。