9月1日は「防災の日」。1923年9月1日の関東大震災にちなんで1960年に制定されました。関東大震災は関東一円で190万人が被災、136件の火災で東京の約43%が消失し、10万人を超える死者・行方不明者を出したと記録されており、小生の曽祖父も横浜で倒壊した建物の下敷きになって死亡した震災被害者です。政府は安倍首相が本部長となって防災訓練を実施しましたが、島根県内でも出雲市の久多美地区でさくら小学校を実施本部に総合防災訓練が行われました。ところで、文部科学省は2019年度の教員採用試験受検者は9万8千人で昨年度を7千人も下回り、小学校が約2・8倍、中学校が約5・5倍と発表しました。団塊世代の退職によって新規採用数が増える一方で、学校や教員に理不尽なクレームを言うモンスターペアレントの出現など教育現場のストレスが急上昇し、大学の教育系学部の志願者数が激減している状況は、若者が学校や教職に魅力を感じなくなっていることに加え教員のレベル低下や離職に直結するだけに看過できません。島根県も全国と同様の傾向を示しており、優秀な教員確保のため、給与や勤務形態などの改善はもとより教育現場が抱える問題を抉り出し、教職の魅力化を進めなければ学校の魅力化など絵空事になるのではと危惧します。