7月21日に投開票された第25回参議院選挙は自民党・公明党の政権与党で過半数を超える71議席を獲得したものの、自民党は現有66議席を大きく下回る57議席に止まりました。今回の選挙も前回に引き続き、島根県と鳥取県、徳島県と高知県がそれぞれ合区され、緊急避難的な比例区での特例枠の創設があったものの、国政への関心低下は否めず、鳥取・島根選挙区の投票率は52.13%(前回59.52)に大きく低下しました。島根・鳥取選挙区の結果は、知事選の影響が懸念されたものの、自民党の現職である舞立昇治参議院議員が328,394票を獲得して圧勝し、5月8日に急逝した島田三郎参議院議員に代わって比例区の特例候補となった三浦靖衆議院議員とともに山陰から自民党の2議席を確保しました。マスコミは自民、公明、維新のいわゆる改憲勢力の議席が3分の2を割ったと大々的に報じていますが、全体の投票率は50%に満たず、比例区で選挙直前に山本太郎氏が立ち上げた「れいわ新選組」が2議席、「NHKから国民を守る党」が1議席を得たことは、政治不信と言うよりも既成政党への不満が倍加したように感じます。島根県も例外ではなく、投票率の大幅低下は深刻な事態であり、責任政党を自負する自民党は早急に組織の再建を果たし、県民の信頼を取り戻す必要がありますが、知事選と異なり、参院選の街頭演説に島根県選出国会議員の姿は見られず、昨日の選挙報告会に島根県選出の衆議院議員の姿はありませんでした。