5月28日午前7時40分ごろ、川崎市多摩区登戸新町の路上で、私立カリタス小学校のスクールバスを待っていた児童17人、大人2人の計19人が男に刃物で刺され、小学6年の女児と保護者の男性が死亡し、3人が重傷、14人が軽傷を負い、犯人の男は襲撃後に自殺したとの報道に、「またか」との思いを持ちました。現場は登戸駅の近くの住宅街と言いますから、どこにもある普通の生活空間で引き起される事件をどのようにとらえたら良いのか困惑してしまいます。先ごろ、今年の2月に東京都渋谷区の児童養護施設で施設長の男性を刺殺して逮捕された容疑者が刑事責任能力を問えないとして不起訴処分になりました。2016年7月の相模原障害者施設殺傷事件や2017年10月の座間9遺体事件の容疑者に対する刑事裁判も精神鑑定にかなりの時間が費やされており、実質審理は未だ行われていません。どのような経緯があるにせよ、「『殺人』という行為に及んだ容疑者の責任を問うことができない」という現行法規にはいささか小首を傾げざるを得ません。支援を要する人たちへの配慮はもとより必要なことではありますが、過剰な権利擁護が常軌を逸する行為を招いているような気がしてなりません。