3月18日に開催された国の文化審議会は、文部科学大臣に美術工芸品分野で奈良県明日香村のキトラ古墳など3件を国宝、島根県出雲市の鰐淵寺に伝わる「鰐淵寺文書」と鳥取県青谷町の「青谷上寺地遺跡」を含む41件を重要文化財に指定するよう答申したと報道されました。島根県教育委員会の文化財課によると、鰐淵寺文書は鎌倉時代から明治にかけて鰐淵寺に関わる寺領の安堵状や訴訟記録、出雲大社の別当寺とされた関連文書など494通に上る歴史資料で、島根県に存する古文書の重要文化財指定は昭和47年の「出雲国造北島家文書」「出雲大社并神郷図」から47年ぶりとのことです。鰐淵寺は、先年、国の史跡指定を受け、境内整備に着手されたところですが、所有する文書の指定は寺院の歴史的価値をさらに高めることになります。また、仁多郡奥出雲町が「たたら角炉伝承館」として公開している旧槙原製鉄場角炉を国の登録有形文化財とすることも発表されており、島根県の大きな魅力である「神々の時代から伝わる『営みの歴史』」が、さらに輝きを増すよう期待したいと思います。