3月17日、一般国道9号の多伎・朝山道路が竣工し、多伎コミュニティセンターで開通式が、出雲多伎IC付近で祝賀行事が行われました。一般国道9号は島根県の東西を結ぶ基幹幹線道路ですが、出雲市と大田市境の「仙山峠」付近は、急カーブが連続し、交通事故の多発する島根県内でも有数の交通の難所である上に、事故や災害発生時の迂回路がないため、緊急、防災などの危機管理上のネックとなってきました。多伎・朝山道路は、出雲市多伎町久村から大田市朝山町朝倉に至る延長9.0kmの自動車専用道路として平成18年度に事業化され、平成30年3月に開通した朝山・大田道路と合わせて15.3kmが暫定2車線で供用開始となりました。開通式で溝口知事は「この道路の完成が世界遺産の石見銀山や三瓶周辺の観光や大田地域の産業振興の起爆剤になることを期待するとともに、山陰道のさらなる整備進捗をお願いしたい」と述べ、長岡出雲市長と楫野大田市長、池田国土交通省道路局長の3名が主催者挨拶、細田博之衆議院議員、三浦靖衆議院議員、亀井亜希子衆議院議員、青木一彦参議院議員の4名が祝辞を述べました。また、宮脇島根経済同友会終身特別幹事、田中出雲商工会女性部長が道路開通の期待を述べ、地元の小中学校の児童生徒のビデオレターが紹介されました。テープカットやくす玉割りの祝賀行事に続いて式典参加者が車列をつくり、「通り初め」を行い、多伎・朝山道路は午後5時に一般供用が開始されました。