2月5日、出雲市の国富コミュニティセンターで、昨秋、島根半島西部地域の山林で実施した、シカの生息頭数調査の結果と平成31年度のシカ対策に関わる住民説明会が開催されました。島根県農林水産部の桑本次長は、「島根半島地域での目撃数は減少傾向にあるが、現行の駆除方針を継続して、被害の発生を防止したい」とし、中山間研究センターの金森科長が、「平成30年度の弥山・鼻高山地域の調査区域1,197haでの目撃数は36頭(昨年は65頭)で、捕獲頭数289頭(474頭)を加味したベイズ法による推定生息頭数は900頭程度、湖北地域の調査区域655aでの目撃数は7頭(昨年は17頭)で、捕獲頭数707頭(474頭)を加味した推定生息頭数は1,300頭程度」とし、「松江市の大野、秋鹿地域で実施したライトセンサスで生息を確認した。シカによる造林木の剥皮なども少なからず発生しており、生息域は東部に拡大している」と見解を述べました。北山地域シカ被害者の会(園山繁代表世話人)からは、「捕獲にあたる駆除班や被害調査にあたる巡視員の高齢化」「駆除期間の見直し」「調査区域の拡大」などについて意見があり、被害防止のために設置する電気牧柵や防護資材の補修や更新について、出雲市の江角森林政策課長は、「従来、新設のみとしていた資材支給を平成31年度から補修や更新についても要件とする」と応えました。