兵庫県明石市の泉房穂市長が明石駅南の国道2号の拡幅工事に関する市の担当職員との内部協議で叱責した「不適切な暴言」の責任をとって辞任しました。協議は2年前で、内容は国道2号の明石駅南東にある交差点は死亡事故も起きており、市民の安全確保を急ぐ観点から、市長として地権者の買収交渉を急ぐよう督励したものですが、過激な発言の一部が、メディアで繰り返し取り上げられ、自らの暴言について「辞任相当として処分する」として、辞職願を議長に提出し、議会が可決しました。泉市長は1963年生まれで、東大卒業後にNHKを経て弁護士となり、2003年民主党から衆議院議員に出馬、当選し、2011年から明石市長を務めています。高齢者偏重の医療・福祉の予算を徹底的に見直しして財源を捻出し、子どもや子育て世代に対する手厚い支援施策が好感され、6年間で7000人の人口増をはじめ出生率や税収の伸長など、その手腕が全国的に評価・注目を集めているだけに残念でなりません。政治家は任期中、365日、24時間その職にあり、スマホの普及になどによって「いつ・いかなる時も撮影、録音され、公開されるリスク」があり、感情のコントロールはそう簡単なことではありませんが、自重・自戒が必要だということを実感します。できることなら、もう一度、政治家として手腕を発揮していただきたいと思います。