11月6日、鳥取県境港市の夢みなとタワーで境港管理組合(代表理事;平井伸治鳥取県知事)の設立60周年記念式典が執り行われました。境港は、北前船の寄港地で、明治29年には中国の大連、朝鮮の清津、元山、釜山と定期航路が開設されるなど大陸への中継地として役割を果たしていましたが、戦災で壊滅的なダメージを受けました。戦後、昭和26年に重要港湾の指定、昭和33年の鳥取県・島根県による境港管理組合の設立を機に大きく港湾整備が進められ、日本海側を代表する港湾の1つとなりました。現在は、中国や韓国との定期コンテナ航路や韓国・ロシアとの国際定期フェリーの就航、大型クルーズ客船の寄港が実現し、物流ターミナル、貨客船ターミナルなどの整備によって「北東アジアのゲートウェイ」としての地歩を固めつつあります。平井知事は「多くの先人の尽力で境港は日本海側を代表する海の玄関として認知されるに至った」と式辞を述べ、境港管理組合議会の安田優子議長は「親子2代で境港の整備・発展を目にできることは感慨深いものがある」と挨拶しました。式典では、定期コンテナ航路の開設や港湾整備の協力者など15団体に感謝盾が贈られたほか、境港歴史楽会の面谷昭俊さんが「『北国倒し』の浚渫による港湾整備の歴史」について説明し、新しく整備された竹内南旅客施設の名称を「夢みなとターミナル」とすることが発表されました。