11月3日は「文化の日」。戦前は明治天皇の誕生日にあたる日として「天長節」「明治節」として国民の祝日とされていたようですが、昭和23年7月に制定された祝日法で、日本国憲法が平和と文化を重視していることから、その公布の日となる11月3日を「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」と規定されました。文化の日の恒例行事と言えば、皇居で行われる文化勲章の親授式がありますが、永年、様々な分野で著しい業績や功労をあげた皆さんを顕彰する秋の叙勲が発表される日でもあります。また、この日は晴天になる確率が高い「晴れの特異日」とされる日で、全国各地で芸術文化や収穫祭などの催しが行われますが、剣道愛好者にとっては、東京九段の日本武道館で斯道最高峰の大会となる全日本剣道選手権大会が開催される特別の日です。平成最後となる今年の第66回大会は、熊本県代表の西村英久6段(熊本県警)が、決勝で東京都代表の内村良一錬士7段(警視庁)に鮮やかなコテ2本を決め(過去65年間で連覇達成者は宮崎正裕、高鍋進(ともに神奈川県警)の2人)、史上3人目の連覇達成で、3度目の天皇盃覇者となる歴史的な日となりました。