8月15日、東京九段の日本武道館で、天皇、皇后両陛下のご臨席の下で、政府主催の全国戦没者追悼式が執り行われました。昭和20年8月15日に日本がポツダム宣言を受け入れ、無条件降伏してから73年が経過し、国民の8割が戦争を知らない世代となりましたが、来年の退位を前にした天皇陛下の『お言葉』には、「国のために命を捧げ、戦陣に散華された方々に国民が均しく思いをいたし、2度と戦争の惨禍を繰り返さないでほしい」という陛下の強い思いが感じられました。ところで、日本の祝日法には8月15日を祭日とする規定がありません。16の祝祭日の中に、「国民が戦争犠牲者を慰霊し、戦争の惨禍を忘れずに平和を希求し、国家の安寧と自らの生存を祈念する日」が規定されていないことに違和感を覚えます。マスコミは首相や閣僚、国会議員の靖国神社参拝を大々的に取り上げますが、独立国家の国民であれば(政府高官であろうが無位無官の一市民であろうが)、どこの誰に憚ることなく、国のために犠牲となった人を慰霊することは極めて当然の沙汰であり、特定の誰かに気兼ねした戦没者の追悼など笑止千万だと思えるのですが・・・。