越境台風は、太平洋で発生する熱帯低気圧のうち日本の気象庁が観測範囲としている北西太平洋と南シナ海地域以外で発生したハリケーンやサイクロンなどの熱帯低気圧が日付変更線の経度180度を越えるものを言います。通常は、北寄りに進むケースがほとんどで、冷たい海上で衰弱するため、日本に上陸することは極めて稀とされていますが、気象庁は、現在、中部太平洋に発生しているハリケーン・ヘクターが8月14日に日付変更線を超えて「台風16号」となる可能性が強いと発表しました。ハリケーン・ヘクターは、同心円状のきれいな雲の形と大きめの目が特徴的な「環状ハリケーン」で、衰弱することなく日本に近づく可能性があるとのことです。今年は「過去に経験したことのない大雨」「生命の危険が生じる高温」などの形容がされる異常気象が続いているだけに、台風16号の進路には『要注意』です。