防災科学技術研究所の解析によると、広島県や岡山県など西日本の各地域に大きな豪雨被害を生じさせた原因は、西風と南風が運んできた湿った空気が瀬戸内海付近でぶつかって上昇気流が生じ、新しい積乱雲が同じ場所で次々と発生して一列に並ぶ「バックビルディング現象」と言われる状況となって、通常は短時間で通り過ぎる積乱雲が数珠つなぎになって「線状降水帯」を形成したことが、長時間にわたって同じ地域に大雨をもたらしたとのことであり、濁流が住宅街に押し寄せた岡山県倉敷市の真備地域での冠水被害は、豪雨によって川の本流の水位が上がり、本流に流れ込むべき支流の水が、壁にぶつかるように流れを阻害され、行き場を失ってあふれ出す「バックウオーター現象」が生じ、高梁川の支流の小田川や高馬川などで堤防が決壊し、約1200ヘクタールおよぶ浸水となったと報道されています。昨年の九州北部豪雨や日光鬼怒川の大水害が「過去に類を見ない」と形容されてからわずかの時期に、こうした災害が連続する理由がどこにあるのかは定かではありませんが、広島県の府中町では上流から流れてきた土砂や流木で榎川がせき止められて冠水、福山市では溜め池の決壊、米子市では土砂崩れと雨が上がってからの災害発生も報道されており、地滑り地域や中山間地域の溜め池を数多く抱える島根県にとっては『他所事』ではなく、日ごろの危険個所の点検・目視と万が一の備えが欠かせないと感じます。