気象庁は7月9日、中国地方の梅雨明けを発表しました。7月7日が二十四節気の「小暑」で、梅雨明け間近の夏到来をあらわす時候とは言うものの、例年よりも2週間近く早い梅雨明けは、豪雨災害を受けた地域にとって復旧作業を極めて厳しいものとするおそれが強く、懸念するところです。島根県は、9日午後に溝口知事が、10日午前に大屋県議会議長が、江津市や邑南町、川本町、美郷町など浸水被害を被った江の川沿いの市町を視察し、復旧に向けた対策が迅速に進むよう緊急の予算措置を含めた対応について報道発表されましたが、すでに、農林水産部や商工労働部、土木部で相談窓口の設置を完了し、被害の把握を急いでいるとのことです。また、今回の豪雨災害は、山陽道や松江道、JR伯備線や木次線など都市間を結ぶ主要な交通幹線を寸断させており、生活物資の輸送のみならずモノづくりや観光に大きな影響を生じさせる恐れが生じています。仄聞するところでは、中国五県の知事会が安倍首相に対し早期復旧にかかわる緊急要請を行うとしており、鳥取県の平井知事が10日に官邸を訪問する予定とのことです。