高木弘伸先生が5月7日に行われた全日本剣道連盟の審査会で剣道の最高資格である「範士」に推挙されたことがわかりました。高木先生は少年時代に日御碕剣友会で腕を磨き、大社高校から東京教育大学に進み、卒業後は島根県の高校で体育教員として勤務する傍ら、自らも競技者として全日本選手権や国民体育大会、全国教員大会などで島根県の中心選手として活躍し、日本代表として世界選手権に出場されるなど傑出した剣歴があります。全日本剣道連盟に登録された剣道の段位取得者約140万人のうち高段者とされる6段以上の受有者は2%程度ですが、最高段位の8段受有者はわずか600人足らずで、「日本で一番難しい審査(合格率が1%未満)」と形容されています。高段者となると「錬士」「教士」「範士」の称号が付与されますが、「錬士は、剣理に錬達した6段受有者」「教士は、剣理に熟達たし7段受有者」「範士は、剣理に通暁、成熟した8段受有者で、人格徳操高潔な者」と規定され、範士受有者は400人程度とされる超難関資格です。高木先生は現在63歳で、斯道界のリーダーとしては比較的若年の部類ですから、健康に留意され、ご存分の活躍を期待したいと思います。