4月23日は「こども読書の日」で、2001年12月に公布・施行された「子ども読書活動推進法」により、以後、3週間を「こども読書週間」として定めています。始まりは、1959年の4月27日から2週間を「こどもの読書週間」として、都内の書店やデパートで『しおり』の配布が行われたことが契機で、翌年から5月1日から2週間となり、2000年の「子ども読書年」を機に、現在の4月23日から5月12日の3週間に延長されたとのことで、60回目となる今年のこども読書週間の標語は、『始まるよ!本のカーニバル』として全国の図書館や書店でイベントが企画されています。4月23日は「サン・ジョルディの日」または「本の日」とも言われていますが、これはスペイン・カタルーニャ地方でキリスト教の聖人・聖ゲオルギオス(サンジョルディ)の聖名祝日に親しい人に本を贈る風習にちなんだもので、女性に花を贈り、女性は男性に本を贈る地域もあるそうです。電子メディアの発達によって情報伝達が変容し、若年層の活字離れが懸念されていますが、子どもたちの豊かな情操や人間性の醸成には読書は欠かせない重要なツールであり、秋の読書週間とともに「本を読む」習慣について考える縁としたいものです。