神奈川県座間市で、昨年7月に相模原市の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で19人が刺殺され、26人に重軽傷を負わせた大量殺人に続いて、未成年の少女らを含む9人が殺害・遺棄されたとことは衝撃です。逮捕された容疑者は、今年2月に歌舞伎町で女性の売春斡旋容疑で有罪判決を受け、執行猶予中の凶行と報道されています。2つの事件は、ともに『とても常識では考えられない行動』で犯行は『心神喪失状態による可能性がある』と考えられますが、やまゆり園の事件は本年7月に起訴されたものの、未だ初公判は行われておらず、精神鑑定の結果次第では『刑事責任能力なし』として、罪に問われない可能性があると言われています。見ず知らずの人がSNSなどを通じた情報交換から人的なネットワークが形成されるご時世は小生のようなアナログ世代には理解できない面が多くありますが、新聞の社会面では毎日のように殺人事件の発生を報じ、テロや戦争を含めて、人のいのちを奪う行為が常態化して、殺人事件が特別のことではなく、いつ自分に降りかかるか分からないという社会であってはなりません。加えて、自己責任を社会に転嫁する風潮を許容してはなりませんし、時代が変わっても人を傷つけたり、盗んたりという行為が正当化されてはならず、学校や社会での『常識を持たせる』『理性を磨く』という取り組みの深化が必要だと感じます。