報道では自民・公明の与党と立憲民主党の優勢が伝えられていますが、衆議院総選挙も最終盤となりました。メディアを意識・活用した発信に長け、大きなウェーブを巻き起こしてきた小池百合子東京都知事ですが、希望の党として国政進出を試みたものの、都民ファーストの会から離党者が出現したことを潮目に、具体的な政策の実現を伴わない『都民ファースト』『東京大改革』といったフレーズの鮮度が色褪せ、ネットでは『都政の停滞』を指摘する声が大きくなるなど、日増しに支持を低下させています。熱風が吹き荒れた夏の都議選からわずか数ヶ月。総選挙の結果如何では足許に火がつきかねない状況に「恃(たの)むところにある者は、恃むもののために滅びる。」とする織田信長の言葉を思い浮かべます。これは、自分の得意とするところを過信すると、そのために身を滅ぼすという武将の戒めです。小生は、10月17日から19日まで隠岐地域の遊説に行って来ました。雨中の道中となりましたが、街頭演説の手ごたえは悪くはありません。信長の言葉には、「人、城を頼らば、城、人を捨てん。」ともありますが、マスコミの予測通りの結果となれば、選挙を前に武器となる政策を脇に置いて、城(新党)に駆け込んだ政治家の皆さんに猛省を促すことになりそうです。