10月7日、出雲ロイヤルホテルで、昭和43年に「真っ白な紙に線を引いてお客様のニーズに叶う自分の作品を描きたい」と当時、24歳の若者が一念発起し、出雲市に立ち上げた中林建築設計事務所の創立50周年記念式典が盛大に開催されました。創業者の中林敏昭氏(株式会社中林建築設計事務所代表取締役会長)が「福祉の中林」とする高齢者支援施設に特化した事業展開で着実に業績を伸張させ、現在は総合建設プランナーとして島根県に加え、広島、徳島、福岡、埼玉の国内7か所を拠点に50名を超える設計スタッフが勤務しています。中林会長は、「創立時に『出雲で一番の設計事務所になるんだ』という強い思いが『島根で一番』の歩みとなり、『島根県で建築を志す学生達の受け皿となる事務所になる』と目標を進化させたことが成長できた要因だと思う」と語り、「50周年を機に、この6月に社長を長男の中林直文と交代した」と挨拶しました。記念式典では慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の岸博幸氏による「これからの日本と世界の経済をよむ」とする記念講演があり、岸教授は「東京オリンピックまでの3年は日本経済の変わり目にあり、地方都市の自然や歴史、景観など、自らの特性、強みを生かした取り組みが成長、生き残りのキーワード」などと述べました。また、永年勤続職員の表彰に続いて中林直文社長から医業や福祉事業を営む事業所に車イスなどの医療・福祉用器具を寄贈・提供する記念事業が紹介されました。