7月17日は「海の日」。祝日法に「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」と規定されています。当初(1995年)は、明治9年、明治天皇が東北巡幸の折に「明治丸」に乗船して帰京されたことを記念して制定された「海の記念日」にちなみ、7月20日としていましたが、ハッピーマンデー制度の導入により2003年から7月の第3月曜日になりました。国土交通省によると、世界で「海の日」を国民の祝日としているのは日本だけとのことで、海洋国家の面目躍如と言ったところであり、各地の海水浴場では「海開き」がされ、海上自衛隊では停泊中の自衛艦艇に満艦飾が行われます。ところで、7月15日、第7管区海上保安本部は中国海警局所属の「海警1304」と「海警2506」の2隻が対馬(長崎県対馬市)と沖ノ島(福岡県宗像市)周辺で相次いで日本の領海に侵入したと発表し、17日には青森県艫作埼沖でも領海への侵入が確認されています。常態化する中国公船の領海侵犯や中国海軍艦艇の太平洋進出、北朝鮮漁船・公船の日本側EEZ侵入(違法操業)は、日本近海が「緊張の海」「危険な海」となっているサインなのでしょうか。