4月27日、松江市のホテル白鳥で島根県農政会議(石倉茂美会長)の第54回通常総会が開催され、県内の農業関係者約300人が集まりました。農政会議はJAと協調して地域農業の発展と農業者の所得向上を運動方針に掲げますが、TPPなど自由貿易の拡大や国の農政改革がJAの組織改革におよんでいることもあって、石倉会長は挨拶で「日本の農業は地域を守るという大きな役割を担ってきたが、社会は『自由化』『効率化』という経済論理によって『大きいことが良いことだ』とばかりの視点が前面に出ており、間違いを正すことがわれわれ組織の役割だ」と危機感をあらわにしました。来賓として出席した溝口知事は「島根県にとって農業は地域を守る基幹的産業」と述べ、県議会議長や県議会農業関係議連の代表などが挨拶しました。総会では、平成29年度の活動方針、予算が承認され、任期満了に伴う役員の改選が行われました。