中国の王毅外相は、「北朝鮮をめぐる衝突は起こり得る現実の問題」との見解を示し、ロシアのラブロフ外相との電話会談で、朝鮮半島における戦争と混乱を回避するために6カ国協議の再開を提案したと報道されています。朝鮮半島情勢の緊張は、米中首脳会談や米国のシリア空爆、トランプ大統領の「北朝鮮の核開発脅威は処理されてるべき問題」との発言、米軍の朝鮮半島近海への空母派遣などの状況から、北朝鮮が核実験や弾道ミサイル発射を実行すれば、米軍による軍事行動も予測される極めて憂慮すべき事態にあると考えられます。しかし、一方の当事国である韓国は朴大統領の弾劾による政治空白が続き、日本の国会はと言うと、森友問題や共謀罪審議の『与野党の対決ごっこ』を続けている様で、本当に情けない限りです。国は、早急に、想定される半島の有事に際しどのような対処を行い、緊急事態に際し、都道府県や市町村が即座に対応するための実施可能な行動計画を示すべきであり、国会には『対決ごっこ』を止め、目の前にある危機にきちんと向き合った議論をお願いしたいと思います。