韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が4月5日午前6時42分に咸鏡南道の新浦付近から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射し、60キロ離れたところに落下したと発表しました。防衛省関係者によると、高度は180キロと推定され、船舶や航空機などへの被害の情報はないとのことですが、弾道ミサイルとしては非常に射程が短かく、2月に発射したSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を地上配備型に改良した新しい中距離弾道ミサイルではないかと分析しています。今回のミサイル発射は米中首脳会談に向けた北朝鮮の牽制との見方がありますが、トランプ米大統領が厳しい対応を見せる可能性があるとして市場が反応し、株価は大きく値を下げました。先ごろ、秋田県ではEEZ内へのミサイル着弾をうけて、ミサイル落下を想定した住民避難訓練を行ったと報道されていますが、「発射と官房長官のテレビ会見までにはかなりの時間差があり、国の対応は悠長すぎる」と不安の声があったようです。確かに、今回の弾道ミサイル発射に関する菅義偉官房長官の緊急会見も午前8時を過ぎており、早晩、島根県沖へのミサイル発射の可能性を考えると背筋が寒くなります。さて、通常国会は予算審議が終わりましたが、森友関係の論議に明け暮れ、北朝鮮の脅威や不安定な韓国情勢に対する議論はほとんど聞かれませんでした。議員諸兄は毎月のように飛んでくるミサイルの脅威をどう捉え、国民の安全をどのようにして守る考えなのか疑問に感じます。テロ対策はもちろん大事な問題ですが、その前に議論すべきことがあるのではないでしょうか。