任期満了に伴う出雲市長と出雲市議会議員選挙が4月2日に告示され、市長には現職と新人の2人、市議会議員(定数32)には現職24人、元職1人、新人10人の合計35人が立候補し、4月9日の投票日に向けた選挙戦がスタートしました。今回の選挙は、平成17年3月に出雲市、平田市、佐田町、湖陵町、多伎町、大社町の2市4町が合併して新出雲市となって4回目の選挙で、平成23年に斐川町が加わってからは2回目となります。無風と見られた市長選挙は新人の出馬によって投票となり、2期8年の長岡市政に市民がどのような審判を下すのかが焦点です。市議会議員選挙は8人の現職議員が引退・辞職したため、10人の新人が立候補しましたが、地域的には出雲地域20人、平田地域4人、佐田地域2人、多伎地域1人、大社地域2人、斐川地域6人ですが、出雲の南部地域や西部地域に多くの新人が立候補したこともあって、地縁・血縁、党派を超えた激しい地上戦が繰り広げられそうです。とりわけ、出雲市は平成27年10月の国勢調査で島根県内で唯一、人口増(453人の増)を果たしましたが、中心地域と周辺地域の高齢化率や若年率には大きな差異があり、そこから生じる小中学校の規模格差や公共施設の配置バランス、農林水産業の採算性確保や後継者難による中小企業の事業承継の問題など、住民の関心が高い政策課題に対する各候補者の政見に注目したいと思います。