日本では官庁や学校をはじめ団体や事業所で年度の始まりを4月1日とし、終わりを3月31日としているところが一般的で、この時期は『新陳代謝』を実感させられます。保育園や幼稚園では修了式、小中高校、大学、各種学校は卒業式、事業所では辞令交付式など、呼び名は違いますが、未練を断ち切り、新しいステージへに向かう悲喜交々の『一区切』の儀式です。小生の同級生は昭和31年4月2日から昭和32年4月1日に生まれていますから、多くが満60歳の定年退職を迎え、『退職辞令』を受けて職場を去り行くこととなります。各人の永年に亘る職場や社会への貢献に敬意と感謝を表するとともに、健康に留意され、新しいステージでの活躍を祈念するところです。また、4月1日からは人事異動の発令によって職場や職種が変更となる皆さんや学校を卒業して新しく就職する皆さん、上級学校に進学する皆さんにとっては新天地で『未知との遭遇』が待ち受けています。はじめは1日、1日の仕事の能率に目に見える進境がなく、落胆し、自己嫌悪に陥ることもあると思います。しかし、人は、1年、2年とキャリアを積むことによって、自然に進歩し、練達するものです。「ローマの道も一歩から」。焦らず、慌てず、諦めず、一歩づつ着実な歩みとなることを期待します。