2月22日は島根県が条例で定めた「竹島の日」。松江市の島根県民会館では島根県、島根県議会、竹島北方領土返還要求島根県民会議の主催で、12回目となる竹島の日記念式典が開催され、県内外から与野党国会議員9名を含む約460名が参加しました。主催者挨拶で溝口善兵衛知事は「領土問題は日本政府が韓国と外交の場できちんと交渉すべきだ」と述べ、絲原德康県議会議長は「韓国の不法占拠が長期化し、かつ、様々な施設建設の報道に忸怩たる思いがする」などと述べました。式典には政府から領土問題を担当する内閣府の務台俊介政務官が出席し「竹島は歴史的にも国際法上も紛れもない日本固有の領土」との原則論を述べ、領土議連の新藤義孝議員をはじめ自民党、民進党の国会議員が挨拶しました。また、記念式典に先立って、昨年に続いて「国民交流会」が開催され、国会議員や県議会議員、市民など130人が車座になって意見を交わしました。参加者は東北、関東、近畿、四国、九州におよび「学校教育で『竹島は日本の領土』と教えても一般の認識は低い」「『竹島の日式典』には所管大臣が出席するか、政府主催にすべきだ」など、活発な意見があり、ニコニコ動画でインターネット中継されました。今年は街宣車などによる宣伝活動はなく、極めて平静な「竹島の日」でしたが、TVニュースで小競り合いや反対活動があったとされたのには驚きました。条例制定から12年が経過して、なお政府部内に竹島問題を所管する部局は設置されておらず、日本固有の領土が他国に不法占拠されている事実が、依然として「国の問題」ではなく「島根県の問題」のように扱われていることが極めて残念です。