藤田観光は214日、平成30110日をもって「箱根ホテル小涌園」の営業を終了すると発表しました。箱根小涌園と言えば正月の箱根駅伝でおなじみですが、施設の老朽化と訪日外国人客の増加や高級志向など、旅行ニーズの変化に対応して宿泊特化型高級旅館「美山楓林」をはじめ「箱根小涌園天悠」の開業、国登録有形文化財の「貴賓館」と「迎賓館」のレストラン転換などに続いて、今後は、箱根地域の再開発を大きく加速させたいとしています。同社は小涌園の活用は検討課題としていますが、小涌谷の庭園「蓬莱園」を取得したことを考慮すると、付加価値の高い商品とサービスの提供、いわゆる「高級志向」に舵を切ったと思われます。高齢化の進行や訪日外国人の増加などによって、全国的にホテルや旅館は「高級」「格安」の2極分化が進行しており、超高級寝台列車の「瑞風」やB$Bのビジネスホテルチェーンの進出などはその象徴で、島根・鳥取の地域にもその波が押し寄せて来たように感じます。