1月5日は年末年始の休暇を終え、「初荷」と書かれたトラックによって日本中の生鮮品が各地の卸売市場に運び込まれ、鮮魚や青果の「初競り」が行われます。早朝、東京・築地の市場で青森県大間産のクロマグロに7,420万円の値がついたと伝えられ、「初物好き」の日本的な祝儀相場の典型とは言うものの、通常の20倍もの祝儀価格はバブルの再来も予感させるところです。また、この日は二十四節気の「小寒」。暦便覧に「冬至より一陽起るが故に陰気に逆らう故益々冷る也」とあるように、寒風と降雪の時節で、いよいよ寒さが厳しい冬本番を迎えました。小寒から節分までが「寒」の期間で、小寒の日が「寒の入り」、4日目を「寒四郎(かんしろう)」、9日目を「寒九(かんく)」と言い、多くの社寺で穀物の豊穣祈願や水汲みなどの儀式が行われます。寒の入りの食べ物は何と言っても「油揚げ」ですが、年末年始で負担をかけた胃腸には「七草粥」に象徴される青物や「ん」の付く大根や蒟蒻など食物繊維を多く含む食材を多めに摂取し、厳しい寒風に対峙したいものです。