12月11日、一畑電車の新造車両の出発式が開催されました。一畑電車はJR出雲市駅・出雲大社門前と松江しんじ湖温泉を結ぶ宍道湖北岸の電車で、大正3年の創業から100年を越える歴史があります。昭和40年代には年間利用者が600万人を超えていましたが、自動車の普及や人口減少などにより、現在は年間150万人程度で、軌道と電路、電車を島根県と沿線自治体が整備し、管理と運行を一畑電車が受け持つ「上下分離方式」が執られています。一畑電車と言えばベンガラ色のデハニ50系を連想しますが、現在、使用されているのは西武鉄道や東急電鉄、南海電車などの中古を改造した車両で、かなりのポンコツです。関係者によると新造車両の導入は昭和5年以来86年ぶりとのことで、島根県と松江市、出雲市でつくる一畑電車沿線対策協議会(会長;穐葉寬佳島根県地域振興部長)が国の鉄道軌道安全輸送等設備事業費補助金、訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金などを活用して28年度に2編成2両、29年度に2編成2両の合計4編成4両を新造する予定と聞いています。新しい車両には白にベンガラ色のストライプが入り、イワタプロダクトデザインの岩田一弥さん考案の「出雲大社」「宍道湖」「大山」「出雲平野」をイメージした洒落たラッピングが施されています。出発式には溝口島根県知事や松浦正敬松江市長、長岡秀人出雲市長、島根県議会一畑電車沿線議員懇話会の議員などによってテープカットとくす玉開きが行われ(残念ながらくす玉は紐がはずれるハプニングで開きませんでしたが・・・)、新造車両は11時25分に松江しんじ湖温泉駅を出発しました。