論語の中に、「子曰。吾十有五而志于學。三十而立。四十而不惑。五十而知天命。六十而耳順。七十而從心所欲。不踰矩。(子曰く。吾れ十五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従えども、をこえず。)」という一節があります。その意味するところは、『私は、15歳で自分の求める分野の専門的な勉強を始め、30歳で自分の精神の立場を確立し、40歳になると人生に対しての疑いを抱かなくなった。50歳になると自分の生涯における使命を見極めるようになり、60歳になると他人の言葉が自然に受け入れられるようになった。そして、70歳になると行動が理性に叶い、悟りの究極を体得することができた。』と言うもので、孔子の人生を時間軸で顧り見て分析されたものです。1112日、小生も満60歳となり、いわゆる還暦、老成の齢となりました。近年、若い人たちとゴルフをすると飛距離に著しい差異が生じ、体力面での衰えを実感し、健康診断では『経過観察』を宣告されます。私たちは「努力すれば報われる」「明日は今日よりも豊かになる」という希望が、自らを支え、社会に活力を与える源泉となりますが、現状は、バブル崩壊後の停滞や規制緩和などによって、「リスクを回避する」という『消極的な現状追認』が支配する閉塞感が強い状況です。小生も孔子に倣い、周りの意見を受け入れる『耳順う』に倣いつつ、「残りの時間」を意識しながら、改めて「地道な努力が実を結ぶ社会の実現に微力を尽くす」との意を強くした六十路の始まりです。