アメリカの大統領選挙は民主党のヒラリー候補優勢の予想を覆し、共和党のトランプ候補が勝利しました。6月のイギリスのEU離脱にかかる国民投票に続く「グローバリズムの否定」という流れは、日本の安倍政権が進めるTPP路線とは正対するものであり、今後、富める国と目されてきた米英の国民の選択の行方を注視する必要があります。大統領選の結果から見れば、予備選挙で民主党の大本命であったヒラリー候補が新自由主義を否定するサンダース候補に大苦戦した挙げ句、「TPP反対」に転じたように、自由貿易に対する潮目は確実に変化しており、「世界的な大企業だけしか生き残れない行き過ぎたグローバリズムと一線を画すべき」とする流れが勢いを増してきたことは紛れもない事実のように思えます。保護主義を是とはしませんが、徹底競争で富を一握りの企業や個人が独占する「大きいことはいいことだ」「強いものが勝者」とばかりの流れから「身の丈にあったほどほどの成功で、皆んなが幸せを実感できる」という方向への転換となれば「トランプ現象」も歓迎できるところですが・・・・。