1023日、出雲市の山間集落でコミュニティ活動の拠点となる集会所と特産品販売所のリニューアル完成祝賀会がありました。山陰屈指の古刹・鰐淵寺のある出雲市別所町は17戸が暮らす高齢化(64%)が進む山間集落で、産土神社の拝殿に連なる集会所が『お年寄りのお茶をする場』であり、鰐淵寺の駐車場に隣接する農林産品販売所の霊水会館が『小遣い稼ぎができる場』としてコミュニティ活動を支えてきました。しかし、いずれも経年劣化で老朽化し、霊水会館は雨漏りするなど、早期の対応が必要となったことから、別所町自治会(松浦和之会長)が平成27年度から島根県のしまね暮らし推進課と出雲市の自治振興課の指導・助言をうけて、このほど事業化しました。島根県の山間地域自立促進特別事業は、中山間地域において安心して住み続けることができるよう県が市町村とともにハード、ソフト両面から住民の地域運営を支援するもので、別所地区は『住み続ける中山間地域生活サポート事業費補助金』の交付を受けました。完成式典には島根県の穐葉寛佳地域振興部長や出雲市の伊藤功副市長などが来賓として顔をそろえ、出席した集落中の住民と交歓しました。松浦会長は「手厚い支援のおかげで立派な施設となったが、施設の整備は目的ではなく手段。別所は高齢化と過疎化の進む集落だが、今後も、住民が仲良く幸せに暮らせるようなコミュニティ活動が継続できるよう施設を活用したい。」と謝辞を述べました。