他党のことで直接関わりはありませんが、蓮舫さんが二重国籍のまま民進党の代表選に立候補し、発覚するや選挙の最中に「外国籍を放棄する手続きを取った」「違法性はない」としたことには明いた口が塞がりません。また、民進党執行部の「国会議員の二重国籍は禁止されていない」とするの見解にはこの政党に国政を語る資格はないと感じました。そもそも、国政にあたる国会議員が二重国籍であることなど法の規定以前の問題で、常識を逸しています。さらに当該者が政権担当時に国務大臣の職にあったことは党のガバナンスにかかわる大問題であるはずです。今回の代表選に立候補している前原誠司さんは、外務大臣時代に韓国籍の在日3世から献金を受けたことが発覚して外務大臣を辞任したことは記憶に新しいところです。蓮舫さんが自身の二重国籍を認めたのは党員・サポーターの郵便投票締め切られた後の9月13日ですが、報道では、党員・サポーターの投票では蓮舫さんが圧倒的優勢で、勝利することはほぼ確実と言われています。国会の論戦、とりわけ、予算委員会では「議員の資質」が取り上げられます。追求の項目は多岐にわたり、政治資金の問題のみならずプライベートにまでおよびますが、内閣や政権与党と対峙する野党第1党の党首が自身の政治資質について弁明しなければならないとすれば、国政の緊張感は一気に弛緩するのではと危惧します。民進党が国民世論を読み間違えると政権交代など絵空事になる可能性が強いと「いらざる心配」をしています。