8月15日、リオデジャネイロオリンピックのテニスの男子シングルス3位決定戦で、島根県出身で第4シードの錦織圭選手が第3シードのR・ナダル(スペイン)を6-26-76-3のフルセットで下し、1920年のアントワープ・オリンピック(ベルギー)銀メダルの熊谷一弥選手以来となる96年ぶりの銅メダルを獲得しました。島根県出身選手としては、野球競技でメダリストとなったソフトバンクの和田毅投手以来の快挙です。ところで、リオ五輪の前半は、柔道、水泳、体操などの競技でメダルの量産がありました。特に、柔道や卓球、テニスなどの競技は、タイムや採点で機械的に順位が決定する競技と違い、メダリストになるためには決勝に進出するか3位決定戦を勝ち抜かなければなりません。銅という字は「金と同じ」と書きますが、金メダリストと銅メダリストは最終戦に勝って得られるという点で大きな価値があり、すばらしい成果です。柔道で3位となった日本人選手は、ほとんどがインタビューで「申し訳ありません」とのコメントを発しますが、極限までの努力を重ねて4年に1度の機会で結果を残した選手の皆さんには心からの拍手を贈ります。錦織圭選手は「胸に日の丸を付けて臨む試合はツアー戦と違って『国を背負う』という意識がある」と述べていますが、明後日は女子レスリング75kg級の渡利選手がリオのマットに登場します。錦織選手に続き、島根県出身の渡利選手の活躍を期待します。