8月2および3日に島根県議会自民党議員連盟の政策研修会が開催され、「ものづくり技術人材強化検討部会(ものづくり部会;福田正明部会長)」は愛媛県、「島根和牛競争力強化検討部会(和牛部会;岡本昭二部会長)」は鹿児島県をそれぞれ訪問し、現地調査を実施しました。ものづくり部会は愛媛県松山市の㈱井関松山製造所、㈱松山機型工業と東温市のウインテック㈱の3社を訪問しました。㈱井関松山製造所は平成13年4月に井関農機松山工場を分社して設立され、トラクターの一貫生産を行うとともに井関グループの技術者育成施設としてITTC(テクニカルトレーニングセンター)を設置して熟練工からの技能継承に取り組んでいます。㈱松山機型工業は「先知順応」を社訓に自動車や農機部品をはじめ原子力やロケット部品などの極めて精度の高い技術力を有する企業として知られています。ウインテック㈱は従業員20人ながら紙とフィルムに特化した高い技術で紙ロールの80%を超える蛇行修正機の国内シェアを有し、経済産業省の「ものづくり大賞」を獲得するなど注目度の高い会社です。いずれの会社にも共通することは「高い技術力を維持するためには、優秀な人材の獲得よりも、確保した人材をどう育てるか」ということに重点がおかれており、また、3社ともに「つねに従事者に対し『私が社長(職長)ならこうする』という改善提案を求めている」とされたことが印象的でした。