7月15日、出雲市の布勢灘・河下海水浴場で安全祈願が行われました。布勢灘・河下海水浴場は、明治時代中期に海岸の浜地使用権を海軍から民間が借り受けて開設されたとする記録が残されており、平成初年までは県内屈指の海水浴場として多くの人が訪れてきましたが、平成9年7月の布勢川の土石流災害を境に海水浴を楽しむ人はずいぶん減ったように感じます。出雲市観光協会の斎行によって行われた安全祈願には近隣の小学校や自治会の役員などが参加し、シーズンの無事故を祈念しました。落石によって通行が規制されていた河下とカジカガエルが生息するキャンプ地の猪目やバンガローがある鵜鷺を結ぶ主要地方道斐川一畑大社線もこのほど復旧開通し、出雲大社から日御碕、鵜鷺、猪目、河下、十六島、釜浦、塩津、三津、小伊津、坂浦、地合をめぐる島根半島の西海岸を巡る周遊ルート上には多くの涼を求める老若男女が集う夏休みに間に合いました。近年は日御碕や十六島からは大型の遊覧船で半島の海岸美を海から楽しむこともできるようになり、「島根半島を日本ジオパークに登録しよう」との意見も聞かれます。