7月13日、出雲市役所で開催された斐伊川農業水利事業促進協議会(会長;長岡秀人出雲市長)の平成28年度総会で、出雲市の平田地域と斐川地域で国が平成17年度から約220億円をかけて実施している中海土地改良事業(中海・宍道湖淡水化)の中止に伴う代替農業水利整備事業が、平成28年度末に完了することが報告されました。中海土地改良事業は、中海を干拓し、広大な農地を造成するとともに、宍道湖を淡水化して農業用水として活用するという国家プロジェクトで、昭和40年初に開始されましたが、コメ需要の低迷や自然環境保護などの社会情勢の変化によって中途で事業中止となりました。総会の席上で、平田地域では宍道湖淡水化を前提に昭和47年から農村整備総合パイロット事業とする県営土地改良事業が実施されましたが、大半の圃場は淡水化の中止によって農業水利を斐伊川水系の中小河川の水やため池の既存水源をパイプラインで反復利用することとなっていますが、整備後25~35年を経過した水利施設の劣化が進み、維持・更新が大きな課題となっていることが明らかになり、コメ価格の低迷が国、県の支援で実施される農業水利の維持・更新事業における受益者負担の阻害要因との指摘もありました。また、7月14日にJAしまね平田中央支店で開催された農政懇談会でも同様の意見が出されました。