7月2日、出雲市佐田町朝原の八雲風穴で、恒例の「風穴開き}が執り行われ、今年の観覧がスタートしました。浄土真宗西本願寺派の清涼山福泉坊の隣接地にある八雲風穴は、明治期に石積みの施設が作られてからは天然の冷蔵庫として活用されてきましたが、年間を通じて吹き出す冷気は10℃前後で、山懐を流れる地下水が岩の隙間の空気を冷やし地表に流れ出すと考えられています。近年は、周辺が公園として整備されたこともあって、涼を求めて2万人近い観光客が訪れると言われており、昨年8月には「全国風穴サミット」が開催されたほか、パワースポットブームなどもあって、来訪者の数は年々増加傾向にあるようです。福泉坊住職の読経の中、出雲市や出雲市議会、出雲市観光協会などの関係者が焼香した安全祈願終了後には、近くの須佐保育所の幼児や舞踊グループ稲田姫のアトラクションが披露されました。今年の八雲風穴の一般公開は8月28日まで毎日午前9時から午後5時まで行われ、入場料は大人200円(学生100円)で、近くには島根の名水百選の一つである「福寿泉」の汲み場や地元の朝原地区の皆さんで組織する「NPO法人風太郎」が運営する喫茶・特産品販売所もあります。