出雲大社境内にある北島国造館など出雲地方の神社では、6月30日に「茅の輪くぐり」とする夏越しの大祓神事が行われます。芽の輪の起源は、善行をした蘇民将来が素盞鳴尊から「もし疫病が流行したら茅の輪を腰につけて免れよ」と教えられ、以後、疫病から免れたという故事に倣ったと伝えられています。「夏越の大祓」は、半年の間に日常生活の中で知らず知らずのうちに心身に積み重なった災いや病気のもとになる諸々の「厄」を神前で祓い清め、神力で身も心も清らかにして、以後半年の無病息災を祈る神事ですが、701年に制定された「大宝律令」に『大内裏の未雀院に天皇に仕える百官の貴族が集まって、国民が犯した罪を除き去るために大祓いの詞を読みあげる儀式』として規定されている古来からの宮中の正式行事でもあります。今日は氏神様の神前に詣で、家内安全・無病息災を祈念することにしましょう。