6月25日、出雲市平田文化館プラタナスホールで、社会福祉法人平田保育会(園山繁代表理事会長)の保護者研修会が開催され、平田、みなみ、中部、北部、わにぶちの各保育所の保護者や保育士など約250名が聴講しました。恒例となった子育て研修会には公益社団法人全国学校栄養士協議会の長島美保子会長が講演しました。島根県立大学松江キャンパスの客員教授もつとめる長島会長は、「子どもにとって『食べること』は心身の成長の起源」とし、社会環境の変化によって生活が夜型化し「子どもの育ちが危機に瀕している」と述べ、「幼児期に従来の『孤食』や『個食』のみならず様々な気になる『こ』食が拡大し、生活リズムや食事の楽しさを味わう習慣が喪失しつつあり、家族が一家団らんで、同じものを食べる『共食』が大事だ」としました。さらに、「子どもの『好き・嫌い』は献立をつくる大人の嗜好と大きな関わりがあり、『健康な何でも食べる子』をつくる努力が必要」と述べ、「食の楽しさを味わうことは健全な発育を促進するばかりでなく、豊かな家庭生活がこころの豊かさをもたらす」として「大人が子どもたちに『上手に食べたね』『箸の持ち方だ上手だね』など、何気ないほめ言葉が大事で、食事が好きになることで子どもはさらに成長する」と結びました。また、増大する食物アレルギーに関し、アナフィラキーショックに対応するエビペンの存置についても説明がありました。