6月13日発売の「プレジデント」誌に、サントリーと共同開発したお茶のペットボトル「伊右衛門」で有名な創業220余年の京都福寿園の8代目当主で会長の福井正憲さんが紹介されています。福井会長は、福井家の家訓は「無声呼人(声なくして、人を呼ぶ)」で、その意味するところは「良いものは自然に売れて行く」。つまり、「徳を積み、自分を磨くことで人が集まる。お金を儲けようとするよりも、良い商品をつくり、磨きをかけることで、自ずから商売は成り立つ」と述べています。

また、日常に心がける戒めを「つもり十訓」として社員手帳に掲載し、ポケットに入れているそうです。



「つもり十訓」

多いつもりで少ないのが分別

あるつもりでないのが財産

ないつもりであるのが借金

深いつもりで浅いのが知恵

浅いつもりで深いのが欲

高いつもりで低いのが見識

低いつもりで高いのが腰

儲けるつもりで損するのが商売

飾るつもりで剥げるのが嘘

隠すつもりで顕れるのが悪事