6月8日、島根県議会5月定例会は本会議が開催され、一問一答質問(2日目)が行われました。この日は小沢秀多議員、加藤勇議員(自民党議員連盟)、岩田浩岳議員(民主県民クラブ)、成相安信議員(無会派)の4人と園山繁議員が6月3日の一般質問の補充質問を行いました。小沢議員は教科書謝礼問題について、加藤議員は大規模災害発生時の県の対応、中小企業の事業継承などについて、岩田議員は大規模災害の防災体制について、成相議員は財政問題、農協改革などについて、園山議員は地域医療について、それぞれ知事や担当部局長、教育長および病院事業管理者の見解を質しました。溝口知事は教科書会社が検定中の教科書を教員らに見せて謝礼を渡していた問題について「教科書採択の公正性に疑念を持たせるもので遺憾」とし、鴨木教育長は「検定中の教科書を閲覧した島根県の教員は44人で、うち26人が10,000円から20,000円の謝礼や交通費を受領していた。極めて不適切ではあるが、教育公務員法で定める例外規定の範囲内で、処分事案にはあたらない」と答弁しました。藤間健康福祉部長は近年の診療報酬改定の傾向について「高度急性期医療に対する入院日数の制限などから医療費の増嵩を抑制する方向は明確で、病院と開業医、介護施設などとの連携強化が課題」とし、中川病院事業管理者は入札事務や医療機器の管理が不適切との包括外部監査人の指摘について「重く受け止める」としながらも、具体的にはUSBメモリーの管理に触れたのみで、監査報告書の内容にはほとんど言及しませんでした。