5月25日、松江市のホテル一畑で山陰インド協会(山根常正会長)の平成28年度総会が開催され、島根、鳥取の関係者約100名が参加しました。山陰インド協会は平成25年に設立され、過去3回にわたり訪印ミッションを実践し、昨年12月には中海宍道湖大山圏域市長会(会長;松浦正敬松江市長)と同ブロック経済協議会(会長;古瀬誠松江商工会議所会頭)が、ケララ州政府と印日商工会議所ケララと交流覚書に調印したほか、松江土建(株)と(株)三光がODAを活用したJICAの「中小企業海外展開事業」(案件化調査)の採択を受け水処理やリサイクル事業の調査を行うなど、具体的な経済交流に発展しつつあります。総会では平成27年度決算・事業の報告、平成28年度予算・事業計画が了承され、松江土建(株)の川上社長と(株)三光の三輪社長が実績報告を行いました。総会後のレセプションにはT・アームストロング チャンサン在大阪神戸インド総領事が「山陰とケララ州の交流拡大は、きっと発展著しいインド地域の活力を山陰地域にもたらす端緒となると確信している」と挨拶し、比良竜虎在日インド商工協会理事長は「ケララ州は総選挙によって共産党政権が発足したが、交流覚書の実践に心配はない。インドの伝統医学であるアーユルヴェーダを生かした人的交流などを通じて山陰地域の課題であるインバウンドに生かしてほしい」などと述べました。岡並事務局長によると平成28年度の経済ミッションはケララ州の産業見本市にブースの出展を計画しているとのことで、平成29年2月になるとの見通しを示しました。